【技術資料】疎充填カサ密度値と混合機の缶体への仕込み量
適した混合機をお選びになる際には、缶体に装入するサンプル量(仕込体積量)が目安のひとつとなり、それらの缶体に合った混合機本体を選択していくという手順になるでしょう。
なお、仕込量(装入するサンプル量)の約倍が缶体の体積となるよう弊社では設計しており、あくまで混合機選定の目安は、缶体自体の体積ではなく缶体に装入するサンプル量となります。
弊社では、仕込量(装入するサンプル量)を体積値で示されております。
・超ミクロ混合機:1mL~20mL
・VM-2混合機:50mL~2L(2,000mL)
・VM-5混合機:50mL~5L(5,000mL)
エンドユーザー様の中では、必ずしもサンプル量の運用・管理を体積値ではなく、重量値で行っていらっしゃる場合もあります。この場合、サンプルの「疎充填カサ密度」の値によって重量値がそのまま体積値となるとは限らず、結果として選択すべき缶体および混合機本体が異なっていしまうということに注意が必要でしょう。カサ密度の詳細については本ページの文末でご案内いたしております。
ここでは、疎充填カサ密度の違いによる重量値と体積値の早見表を作成いたしましたので、混合機本体および缶体の選定の参考になれば幸いです。
疎充填カサ密度の違いによる重量値と体積値の早見表

疎充填カサ密度が1.0 g/mL(or g/cm3)の場合は、缶体に装入しようとする重量値がそのまま仕込量の体積値となります。
缶体に装入しようとするサンプルの疎充填カサ密度の値が1.0 g/mL(or g/cm3)より小さい場合、重量値から算出される体積値は大きくなり、仕込量の制限を受けるため混合機の選定には注意が必要となります。
たとえば、缶体に装入したいサンプル量が500gの場合、疎充填カサ密度値が0.1 g/mL(or g/cm3)であれば体積値は5L(5,000mL)となり、仕込量が2L-5Lが可能なVM-5を選定することをお勧めいたします。また、サンプル量が同じ500gであっても、疎充填カサ密度値が0.5 g/mL(or g/cm3)であれば体積値は1L(1,000mL)ですので、VM-5より小型のVM-2で対応が可能となります。
缶体に装入したいサンプル量が3kg(3,000g)の場合、通常は仕込量が2L-5Lが可能なVM-5をお勧めいたしますが、疎充填カサ密度値が3.0 g/mL(or g/cm3)のみであればVM-5より小型のVM-2で対応が可能となります。
参考:カサ密度
疎充填カサ密度は「質量/体積」で算出され、下記リンクでご紹介している通り、定質量法と定容積法がありますが、混合機の選定においてはどちらの方式でも問題はないでしょう。
Keyword:疎充填カサ密度・かさ密度・見掛密度・見掛け密度・初期かさ密度・軽装かさ密度・定質量・定容積 弊社の製品をお使いいただいているエンドユーザー様にお聞きすると、粉粒体を識別・管理する不可欠な物性値として「粒子径」と「カサ密度」を…
また、カサ密度には疎充填カサ密度値と密充填カサ密度値の2種類のカサ密度値が知られていますが、混合機を使用する上では、多くの場合、疎充填カサ密度値の方が参考になるようです。
KeyWord:密充填カサ密度・タップ密度・タンプ後(タッピング後)の見掛け密度・タップかさ密度・重装かさ密度・定質量・定容積 粉粒体サンプルの扱いにおいて、最低限、知っておきたい物性値として「粒子径」と「カサ密度」を挙げるエンドユーザー様…
粉粒体の「体重」とも言うべき、カサ密度の値を知っておくことは、日常だけでなくトラブル時の対応のためにも望ましいとされているようです。

