【基礎知識】粉粒体サンプルにおける試料採取と試料調整の重要性
弊社の製品はありがたいことに様々な書籍や文献に掲載されています。その一つに書籍「わかる!使える!粉体入門」が挙げられます。
この書籍では、粉粒体サンプルを測定または分析するための前段階である「試料採取」や「試料調整」という工程の重要性にも言及されています。
【基礎知識】試料採取・試料調整・測定分析の概要(参考元:JIS M 8100) 日本産業規格JIS M 8100(1992)を参考に、測定分析に必要な「試料採取」・「試料調整」について整理してみましょう。 粉粒体の測定分析には、粒子径分布測…
試料採取と試料調整の重要性

書籍「わかる!使える!粉体入門」のp.64からの引用
一般に、バルクの粉体に対して、粒子径分布測定装置に仕込む試料粉体の量は非常に少なく、一つの問題として「その試料が母集団を代表しているか」が挙げられます。
ここが保証されないと、いかに優れた装置を用いたとしても有効な情報とはなりません。
粉粒体サンプルは液体サンプルと異なり、均一または均質に保つことが難しく、偏析といった現象も生じてしまいます。せっかく優れた装置で測定または分析を行うのであれば、論理的にも納得のいく前段階の工程を準備しておきたいものでしょう。
粉粒体を扱う難しさの要因の一つとして、エンドユーザー様からよくお聞きする「偏析(へんせき)」という現象について、書籍「わかる!使える!粉体入門」を参考に整理してみました。 偏析という現象 粒子径の異なる2種類の粒子を容器内で均一に充填するこ…
二分器とロータリーサンプラー

試料採取または試料調整を目的として使用できる製品として、二分器とロータリーサンプラーが挙げられます。
書籍「わかる!使える!粉体入門」では、二分器は「一番ポピュラー」な方法として、ロータリーサンプラーはサンプルを一気に10分割できるといった例を用いて「大量サンプルで圧倒的ラク」というように紹介されています。ただし、二分器はイニシャルコストを低く抑えられるものの大量のサンプルでは少々手間が掛かることが懸念されます。一方、ロータリサンプラーは二分器に比べ大量サンプルでの圧倒的ラクさがあるもののイニシャルコストが掛かります。どちらの方法が適しているかはエンドユーザー様の状況により異なるかもしれません。
二分器はJIS規格で規定されているものや「三輪式」と呼ばれている実用性に優れたものを弊社ではご用意しています。
ロータリーサンプラーも書籍に例として書かれている10分割だけではなく、エンドユーザー様の使用用途に応じて特注での対応を行っています。
参考文献
「わかる!使える!粉体入門」山田昌治 著

