【技術資料】当社規格のJIS Z 2502流動度測定器用漏斗について

実績多数!当社規格の漏斗

表題:当社規格のJIS Z 2502流動度測定器用漏斗について
概要:日本産業規格JIS Z 2502では流動度を測定する装置の一部である漏斗の寸法が規定されています。弊社の長年の経験上、弊社製品の購入利用者の要望に応じて漏斗の製作及び校正において、当社規定を設けて対応しています。なおJIS規格が求める測定の平均値に応じた漏斗製作は特注扱いとして対応しております。
キーワード:流動度・JIS Z 2502・漏斗

弊社製造の流動度測定器と漏斗

JIS準拠当社規格漏斗と特注対応漏斗


多くのユーザー様にセンサー付きJIS Z 2502流動度測定器(商品コード【30】)をご使用いただいております。流動度測定器(商品コード【19】)に含まれる漏斗はJIS準拠の当社規格に基づいた孔径φ2.5mm(商品コード【1033-φ2.5】)と孔径φ2.63mm(商品コード【1033-φ2.63】)をお選びいただくことが多く、他の孔径またはJIS規格を完全に満たす漏斗をご希望される場合は特注対応で製作した漏斗(商品コード【特1033】)をご提供させていただいております。

JIS Z 2502に基づいた流動度測定の測定については、下記サイトで紹介しております。

【技術資料】JIS Z 2502 流動度測定法の測定方法

センサー付きで「One操作」で完了! 表題:JIS Z 2502 流動度測定法の測定方法 概要:日本産業規格JIS Z 2502に掲載されている流動度測定法の測定の手順について紹介するとともに、測定の開始と終了の判定をセンサーと接続したタイ…

JIS準拠当社規格の漏斗

装置構造、測定試料、測定方法をJIS規格に則り、流動度測定器(商品コード【19】)を弊社では製作しております。測定の平均値の閾値をJIS規格が求める40秒±0.5秒ではなく、弊社の長年の経験上、弊社製品の購入利用者の要望に応じて40秒±2.0秒を当社規格として設定し、弊社としての標準品としてご提供をさせていただいております。

なお、JIS規格が求める40秒±0.5秒を求められる方には特注としてご対応させて頂いております。

弊社内テスト事例

JIS掲載漏斗寸法による測定

JIS Z 2502:2020では、装置の一項目として漏斗の寸法が掲載されています。漏斗の材質等も含め、JISの掲載通りに複数個の漏斗を製作しテスト測定を行い、その一部をご紹介いたします。なおテスト測定の結果、弊社においては製造コストおよびマーケーティングの観点から、製作した全ての漏斗をJIS規格内に収めることが困難であると判断し、ご提供価格を抑えた当社規格を設定し、漏斗の製作を行い、ご提供しております。

弊社で行ったテスト測定の一例をご紹介いたします。
JIS規格の寸法通りに名目オリフィス径がφ2.5mmとφ2.63mmの3種(試料名:甲、乙、丙)を製作し、JISに記載されている標準粉(Chinese Emery Grit)を用いて、測定を行いました。5回の測定値の最大値と最小値の差が、甲と乙ではJIS規格に掲載されている0.4秒以内を達成いたしましたが、丙では達成されませんでした。また5回の平均値は、JIS規格に掲載されている40秒±0.5秒(39.5~40.5秒)を甲、乙、丙いずれも達成されませんでした。製品として一定量の数量を安定的に生産するのは困難であることが示されます。

JIS掲載 標準粉測定

JIS規格では標準粉として「Chinese Emery Grit」が紹介されていますが、現状では、販売代理店を通じて標準粉の製造元に検査表を求めても、検査表が添付されないまま弊社に供給されるのが実情です。こうした背景において、弊社の経験的にも標準粉に信頼を抱くことが難しいと感じていたため、弊社装置をご使用いただいているユーザー様にご協力を頂き、独自にテスト測定を行いました。

弊社で行ったテスト測定の一例をご紹介いたします。
ユーザー様が所有されている標準粉と弊社で所有している標準粉を、同一装置を用いて比較試験を行いました。なお、この比較試験で使用した漏斗は、JIS規格に記載されている5回の平均値40秒±0.5秒(39.5~40.5秒)を満たすように製作された名目オリフィス径φ2.5mmの漏斗(商品コード【特1033】)を使用しています。

5回の測定値の最大値と最小値の差も、両方の試料においてJIS規格に掲載されている0.4秒以内を達成しています。ただし、5回の測定平均値には、両試料の間に2秒弱の差を確認いたしました。

特注対応による漏斗

弊社製品をご購入、ご利用者いただいているユーザー様はJIS準拠 当社規定の漏斗、孔径φ2.5mm(商品コード【1033-φ2.5】)とφ2.63mm(商品コード【1033-φ2.63】)をお選び頂くことが多いのですが、測定の平均値の値もJIS規格(40秒±0.5秒)に応じた漏斗もご提供しております。製作には、通常の漏斗よりも多少のお時間を頂きますが、特注対応の漏斗(商品コード【特1033】)として製作させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

出荷前の測定の一例をご紹介いたします。
弊社で製作した特注対応の漏斗(商品コード【特1033】)2点(特A・特B)を使用し、弊社所有の標準粉(Chinese Emery Grit)を用いて測定を行ったところ、5回の測定値の最大値と最小値の差および5回の測定平均値のいずれもJIS規格で記載されている40秒±0.5秒が達成されています。なお、上記のいずれの測定においても、タイマーのスタート、測定終了の判定、タイマーストップをセンサーでコントロールができ、One操作で測定が完了できるセンサー付きJIS Z 2502流動度測定器(商品コード【30】)で行いました。

参考文献

経済産業省・日本産業規格(JIS)
日本規格協会

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