【関連資料】V形混合機:VM-2・VM-5・超ミクロ

大きな工場など製造プラントにおいて「混合」という工程は、粉粒体を扱う多くの業種にとって不可欠な工程と言えるでしょう。そのような大きな工場では、仕込み量「1,000 L」を目安に、それ以上を大容量、それ以下を小容量と呼ばれることがあります。その意味では、弊社筒井理化学製のV形混合機の仕込み量は、最大でも5 Lなので、とても小さな混合機と言えるでしょう。仕込み量1 mL(ミリリットル)のさらに小さな混合機も「粉の卓上機メーカー」として提供しています。

小さなV形混合機

筒井理化学の小さなV形混合機
弊社、筒井理化学のV形混合機はすべて卓上タイプの混合機です。
V形混合機は「超ミクロ」「VM-2」「VM-5」の3種類の架台をご用意しており、仕込み量に応じて、架台とともに缶体をお選びいただけます。

3種類の架台の仕込み容量
超ミクロ:1 mL ~ 20 mL
VM-2:50 mL ~ 2 L
VM-5:50 mL ~ 5 L

缶体の交換が可能

筒井理化学のV形混合機は缶体の交換が可能
弊社製のV形混合機は、すべて缶体を架台から取り外すことができるため缶体の交換が可能です。異なる仕込み量に応じた複数の缶体を架台ひとつでご使用いただけます。さらに、通常よく利用されているSUS製の缶体だけでなく、混合状態を目視で確認できるガラス製の缶体もご用意しています。

仕込み容量と用途に応じた缶体をお選びいただけます
超ミクロ(ガラス製4種): 1/2/3/9/20 mL
VM-2(ガラス製6種): 50/80/150/300/500/1,000 mL
VM-2(SUS製7種): 50/80/150/300/500/1,000/2,000 mL
VM-5(SUS製9種):50/80/150/300/500/1,000/2,000/3,000/5,000 mL

たとえばVM-2の架台をひとつお持ちいただくだけで、2LのSUS製缶体で混合した後に、50mLのガラス製缶体で混合するということも可能です。さらに架台から缶体を取り外すことが可能ですので缶体の洗浄性にも優れています。

混合性能とサニタリー性に優れたV形混合機

V形混合機の特長
混合機には様々な方式があり、方式によって特長が異なります。一般的に、V形混合機は粉粒体を入れた缶体が回転する「容器回転型」に分類されています。各種専門書では、主な「容器回転型」の混合機として「V型」、「二重円錐型」、「水平円筒型」が多く紹介されています。こうした各種専門書の多くは、弊社製のような小さな混合機ではなく、仕込み量1,000Lの混合機を目安に書かれていますが、方式の特長を理解する上では参考になりそうです。

「容器回転型」の混合機の中で、主な方式である「V型」、「二重円錐型」、「水平円筒型」の3つの方式を比較してみました。共通している点は、粉粒体を連続的に装入する連続式ではなく、缶体に粉粒体を都度、装入するバッチ式(回分式)であることでしょう。さらに混合のメカニズムとして、3種類の混合作用の点においては、せん断混合ではなく、対流(移動)混合と拡散混合の作用による混合であるというが共通点として挙げられます。。

各種専門書によると、「V型」、「二重円錐型」、「水平円筒型」の方式を比べた際の「V型」の特長として挙げられるのは、混合精度混合速度、そしてサニタリー性です。V形混合機は混合精度が「精密」で、混合速度も「大」とされています。またサニタリー性については、これらの「容器回転型」だけでなく、試料容器が固定された固定容器型等の他の混合機と比較してもサニタリー性において唯一「◎(二重丸)」が示されています。

【基礎知識】混合装置の分類と流動性との関係

粉粒体は液体や気体とは違い「自己拡散性」を持たないため「放置していたら勝手に混ざっていた!」なんてことは起こりません。このため粉粒体を混合するためには何かしらの働きかけが必要となるのでしょう。ここでは混合装置について、参考文献をもとに改めて…

購入前も、購入後も3つの安心

購入前も、購入後も3つの安心
購入前はもちろん、購入後も3つの安心をご提供しています。

購入前も、購入後も3つの安心
・カスタム対応
・公式HP閲覧
・代替機

カスタム対応

エンドユーザー様によって粉粒体サンプルだけでなく、使用環境やオペレーターの方の習熟度など使用状況は様々です。ご購入前に事前にご要望をお聞かせいただければカスタム対応が可能です。また、ご実際の使用状況に応じて、お気づきになったご要望へのご購入後のカスタム対応も行わせていただいております。弊社製品は日本国内ですべて製造しており、カスタム対応も全て日本国内で行わせていただいておりますので、輸送に掛かる日数や梱包の手続き、手間等も比較的スムーズにお応えいたします。多くのユーザー様が、まずは標準品で実際に使い始めてから、使用環境の実情に応じたカスタムをご希望されます。

公式HP

弊社の公式HPでは、製品ごとに「取扱説明書」や「消耗品・関連部品」に関する情報をご提供しています。弊社製品は比較的永くお使いいただける製品で、エンドユーザー様側の装置オペレーター担当の方が異動されることは比較的よく生じます。そうした際に「取説はどこに保管してあるの?」「この製品の消耗品は?関連部品は?」と探される前に、弊社の公式HPにアクセスしてみて下さい。また「使用上のヒント」では製品ごとに「基礎知識」や「技術資料」等を掲載しております。

公式HPの製品ページ掲載事項
・取扱説明書
・製品図面
・消耗品・関連部品
・定期点検
・設置・移設・IQ/OQ
・代替機
・使用上のヒント

【基礎知識】偏析(へんせき)という現象

粉粒体を扱う難しさの要因の一つとして、エンドユーザー様からよくお聞きする「偏析(へんせき)」という現象について、書籍「わかる!使える!粉体入門」を参考に整理してみました。 偏析という現象 粒子径の異なる2種類の粒子を容器内で均一に充填するこ…

代替機

ご購入後にカスタマイズ、点検、または修理など、ご使用の製品を弊社にお送りいただく場合がございます。その間、エンドユーザー様の業務を止めないために弊社では代替機をご用意しております。詳しくは公式HPの「代替機」でご覧いただけます。またエンドユーザー様のご利用がない場合に限り、ご購入前のデモ機としてお貸し出すことも可能です。なお、あくまで「代替機」としてご準備しておりますので、エンドユーザー様のご利用を優先させていただくことを予めご了承ください。

対象製品



参考文献

書籍「粉粒体工学」三輪 茂雄 著
書籍「粉体工学実験マニュアル」三輪 茂雄 著
書籍「わかる!使える!粉体入門」山田 昌治 著
書籍「入門 粉体トラブル工学」坂下 攝 著
書籍「入門 粒子・粉体工学」椿 淳一郎 著
書籍「粉粒体トラブルシューティング」柴田 力 著
書籍「ポイント解説 粉粒体装置」伊藤 光弘 著
書籍「粉粒体の物理学」ジャック・デュラン 著
書籍「粉体工学《基礎編》」川北 公夫 等 著
書籍「図解 粉粒体機器トラブル改善事例集 増補版」化学装置編集部 著

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