【技術資料】M-2TとM-3Tの違いについて
【技術資料】M-2TとM-3Tの違いについて
表題:M-2TとM-3Tの違いについて
概要:M-2Tの後継機種となるM-3Tの発売を機にM-2Tの販売を終了いたしました。主に板バネの固定方法の変更を行い、振幅の安定性を向上させバラツキを抑え調整が容易になりました。
キーワード:M-2T、M-3T、振幅、振動特性
M-2TとM-3Tの相違点
M-2Tは、開発されてから約40年が経過しました。そこで、技術的な見直しを行いM-3Tの開発を行いました。
M-2TおよびM-3Tは電磁石と板バネによる電磁振動を使用しています。(参照:上図の構造図)
板バネ固定方法
M-2TとM-3Tの最大の違いは、板バネの固定方法です。M-2Tでは、先端が三角形形状で板バネとは線接触で固定していました。これにより、振幅を大きくできるメリットはありますが、構造上極めて不安定で使用中に振動が変化する可能性があります。また、調整が困難であり、バラツキも大きくなっていました。
そこで、M-3Tでは、三角形の板バネ押えをやめて、面で板バネを固定するように変更することにより、構造上の安定化による振動の安定性を向上させ、バラツキも小さく調整が容易になりました。
他に、ケースや電磁石の固定方法なども改良しましたが、大きくは板バネの押え方の変更がメインです。
振動特性
M-2TおよびM-3Tの振動特性の違いは、ふるいを乗せない無負荷時では下記(参照:上図の表)のようになります。
M-2Tの振動特性
・振動強度:2-50 G
・振幅:0.1 -1.2 mm
M-3Tの振動特性
・振動強度:2-60 G
・振幅:0.1 -0.7 mm
M-3Tでは、板バネの固定方法が強固になったため、振幅がM-2Tに比較して約60%になりましたが、多くのユーザー様のお声をもとに実使用上において大きな問題は生じないと判断しました。
M-3T代替機をご用意
振動強度および振幅については、M-2Tと同じにすることは困難ですが、調整は可能ですのでデモ機などで確認して要望をお伝え下さい。
ユーザー様にご愛顧いただきましたM-2Tは販売を終了させて頂きましたが、引き続き後継機種であるM-3Tをご愛顧いただければ幸いです。