【基礎知識】粉の大きさってどれくらい?
粉の大きさってどれくらい?
粉の大きさの目安
粉の大きさの目安を、なんとなく掴んでおきたいものですよね。
全ての粉の大きさを記憶するなんて、とうていできそうもないので、日常生活で身近な小麦粉の大きさを目安に覚えておくと良いかもしれません。
小麦粉の大きさは数μmから数100μm(マイクロメートル)の大きさのようです。
軽質炭酸カルシウムが10μm(マイクロメートル)、サブミクロン粒子というのは100nmから1,000nm(ナノメートル)つまり1μm(マイクロメートル)の大きさです。
更に小さな粉となると金属超微粒子は1nmから100nm(ナノメートル)のようです。
それにしても「ナノ」とか「マイクロ」とかなんだか難しく感じてしまいますね。
いずれにしろ「ナノメートル(nm)」、「マイクロメートル(μm)」という単位が、粉で使われる単位と記憶しておけば良さそうです。
ザラつき感の境界線は10μm
粉を触っただけで「これはどれくらいかな?」と言えれば、なんだかカッコ良くないですか。
書籍「トコトンやさしい粉の本」によると、粉を手で触って「ザラつき感」を感じたら、その粉の大きさは10μm(マイクロメートル)より大きくて、「ザラつき感」を感じなかったら10μm(マイクロメートル)よりも小さいことが多いようです。
粉を手で触って「ザラつき感」を感じなかったら「これは10μmよりも小さい、細かい粉ですねえ」なんて言ってみても良いかもしれません。
いずれにしろ「ザラつき感のあるなしの境目は10μm(マイクロメートル)」と覚えておくと良さそうです。
ふるい枠の目開き
粉の大きさで分けたいときには、ふるい振とう機がよく用いられます。分けたい粉の大きさによってふるい枠の目開きを選びます。
JIS規格で指定された試験ふるいと呼ばれる金属製のふるいの一番小さい目開きは20μm(マイクロメートル)です。
樹脂製のニューテスティングシーブ(NTシーブ)の一番小さい目開きは5μm(マイクロメートル)なので、粉を手で触ってみて「ザラつき感」を感じない10μm(マイクロメートル)より小さな粉もふるい分けができるということになります。ちなみに樹脂製のニューテスティングシーブ(NTシーブ)はふるい振とう機VSS-200SまたはVSS-P200Sで使用できます。